ポリ袋を大量に消費する国・タイでポリ袋メーカーがIPO!

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タイで買物をするとレジ袋が大量にたまっていきます。スーパーで買っても、屋台で買っても、セブン-イレブンで小さなガムを一つだけ買っても、必ずレジ袋に入れてくれる国・タイ。

このレジ袋は環境汚染の原因にもなっていて、サイエンスジャーナル誌の2015年の発表によればタイはプラスチック廃棄物による海洋汚染のひどい国ワースト10にランクインしています。恥ずべきワースト10は以下の通り。

  1. 中国
  2. インドネシア
  3. フィリピン
  4. ベトナム
  5. スリランカ
  6. タイ
  7. エジプト
  8. マレーシア
  9. ナイジェリア
  10. バングラデシュ

ほとんどアジアやん。タイが排出しているとされる海洋のプラスチック廃棄物量は約103万トン。ちょっともう想像もつかない量ですな。ちなみにワースト1位の中国は883万トン(*_*)

この実態をタイ政府も当然問題視していて、一つの解決策として進めているのが小売店でのレジ袋の使用抑制策。2015年8月には、15の大手小売業の協力をとりつけ、毎月15日にはレジ袋を使わないように消費者に呼びかけました。結果、年末までに150万のレジ袋カットに成功しています(「しています」と書きましたが、そのときもうタイに住んでいたのに全然知らなかったよ)。

が、消費者はレジ袋を出してくれる店を好むため、小売店としてもなかなか大幅なレジ袋カットには踏み切れない。キャンペーンも限定的なもので終わっています。タイで買い物をする人たちが毎日1つレジ袋を減らすだけでも、年間で2446万のレジ袋が削減できるらしいのですが、道のりは険しそう。

そんなタイで、TPBI Pcl 社がIPOをこの3月に行うことを知りました。教えてくれたのは、What’s on Sukhumvit。TPBIって、Thai Plastci Bags Industriesの略。レジ袋やプラスチックフィルムの生産量では世界でも有数のメーカーです。海外の企業とのジョイントやM&Aも積極的に進めていく方針で、ASEAN諸国やアフリカへの進出も念頭にあるんだとか。すでに2015年にベトナムには進出済みで、純利益は前年の40%増を達成しております。

国としてレジ袋削減モードにあるいま、レジ袋を作る会社がIPOをするというのはなんとも皮肉。おまけに、すでにプラスチック製品を大量に海に垂れ流している国にさらにレジ袋がどんどん供給されていくなんてね–。それが新興国の現実なのかもしれません。

私の率直な意見を言えば、購買意欲が旺盛で、先のことをあまり考えない傾向が強く(そこが良い点でもあるんだけど)、いまそこにある欲望に忠実なタイの消費者にマイバッグ派が増えるという未来はあまり考えにくい。

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それに、屋台だろうとレストランだろうと、何でもポリ袋に入れてお持ち帰りできる習慣は、タイが誇っても良い食文化だとも思うんですよ。だから、ポリ袋やレジ袋の使用量の大幅な削減自体は難しいかなあ。となる、やはり「ゴミを海に捨てない」「きちんと分別する」習慣を定着させるしかないように思います。それもまた非常に難しいのだろうけれど。

 

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