本を(あまり)読まない国・タイ。書店は一部に集中してるようです

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本を読む国・読まない国がある、というのは40カ国以上を旅行してきた私の感想。タイは、明らかに「読まない国」に属していると思います。

書店を見かけることが少ないし、それなりの規模の商業施設にも書店が一軒も入っていなかったりします。前にタイ人に聞いたところ、タイでは本の初版は3000部が一般的だとか。人口が日本の2分の1強だとしても、その数はかなり少ない。電車の中でも本を読んでいる人を見かけることは少ないし、一部で言われている「タイの無読文化」もまあ、うなづけるところがあります。

でも、昨日、MRTのサムヤーン駅に直結している商業施設・チャムチュリスクエアに行くと、さすがチュラロンコン大学のお膝元。5Fのチュラロンコン大学ブックストア(CUB)を含めて、書店が4軒も入ってました。

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あるところには集中してあるのね、というのが率直な感想。ただ、学生数が2万5000人もいることを考えるとこの規模でも少ないような気がしないでもない。もしかしたらキャンバスの中に書店があるのかもしれませんが。

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CUBの「テキストコーナー」をのぞいてみました。英語の本の多さが目立ちます。大学で使用するテキストの大半は英語の模様。このあたりは日本とはまったく違う。日本では大学院はともかく、学部の場合、使用するテキストはほぼ日本語のもの。日本語で書かれた専門書、日本語に翻訳された専門書が充実しているからです。

日本人はなぜ英語が苦手なのか。いろいろな理由が考えられますが、私が思うに、一番大きいのは「使う必要がないから」

英語で学ばなくても困らない環境だもん。戦争に負けたとはいえ、英語の使用を強制されはしなかったし、英語を使う場面は日常生活の中では極めて少ない。大学生も、英語を使いこなせないとしてもそんなに大きな問題はありません。逆に言えば、日本語のみで生活し、学習できる幸福な環境ゆえに(私もそうだけど)英語をいざ使おうとするとけっこう苦労するともいえる。

「大学の学部での勉強だったら母語だけで済む国」っていったいどれだけあるんだろう。私が思うところの「本を読む国」であるベトナムや台湾、イランはいったいどうなのか。気になってきました。

0 thoughts on “本を(あまり)読まない国・タイ。書店は一部に集中してるようです

  1. カルチャーセンターでタイ語を習っていた時の同級生、新聞社のOB・Tさんから「アジアで母国語のみで大学・大学院教育を行えるのは日本だけ。」と聞きました。理由は日本語の言葉の作りでしょう。私が書いたブログではありませんが、こんな感じ→が理由でしょう。 http://goo.gl/qJINpK
    加えて、三田村さん、先日よりツイッターのアカウント「タイニュース&タイブログまとめ@Thai_News_JP」というアカウントで三田村さんの文章がツイートされてきてとても興味深く読んでいるのですが、ツイッターのアカウントかフェイスブックのアカウントはお持ちではないでしょうか?
    直接、アカウントをフォローできないとブログが更新されても毎回続けて読むことができません。ご検討ください。

    1. 神田様 コメントありがとうございます。リンク先、拝見しました。ものすごく腑に落ちました。漢字、ひらがな、カタカナを自在に使える日本語の特異性。確かに! 日本語にない概念だったら、とりあえずカタカナにすればいいわけですし、経済とか野球とか、新しい言葉を作るのも巧いですよね。
      @Thai_News_JP に紹介されていること、いま知りました。FacebookかTwitter、あるいはその両方でフォローしていただけるようにします。少々お待ちください。ありがとうございました。

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