キャパは足りない、滑走路は標準以下。スワンナプーム空港には問題がたくさん!

イミグレーションのあまりの混雑ぶりにうんざり。スワンナプーム空港でそんなイヤな思いをした人は多いはず。どうやらこれは一個人の感想にとどまらず、IATA(国際航空運送協会)からも勧告されているスワンナプーム空港の大問題のようなのです。

IATAのCEOが、スワンナプーム空港の安全上の問題点を指摘したのは、2016年2月のこと。

問題は大きく2つあって、一つは駐機場や滑走路についてしまった柔らかい傷。これに飛行機がはまってしまう事態が頻出し、結果として離陸が中断されてしまっているとか。なんでこうした傷がついているかといと、標準以下の材料を使用した結果だとIATAは指摘してます。工事の過程でお金が抜かれ、安い材料で間に合わせたとか?

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空港側は、その場しのぎのつぎはぎ修理で済ませてきたけれど、根本的な解決には至っていないので、IATAは徹底的な対策が不可欠としています。で、その解決策が第3の滑走路の建設。とはいえ、完成までには時間がかかるので、とりあえずは対症療法で済ませるほかはないみたい。

もう一つの問題点はキャパシティ。スワンナプーム空港の年間の利用客は5200万におよんでますが、設計時に想定していたのは4000万人(え?)。ところが年率10%増で増え続け、もう1000万人もオーバーしているわけです。どうりでいつもイミグレーションが満杯なはずだよ。この解決策としてはターミナルを拡張するしかないけれど、これもすぐにできるわけじゃない。スワンナプーム空港の問題は根深いです。

そういえば、2015年にタイ航空はICAO(国際民間航空機関)から「安全面での手続きに関する検査員が不足している。増員せよ」と警告されています。にも関わらず、この警告に従っていないため、アメリカ連邦航空局はタイの航空当局の「安全性」に関する格付けを引き下げました。

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要するにこれはスワンナプーム空港だけの問題じゃなくて、タイの航空行政、航空当局全体の問題なんですね。本当にまずいと思うよ。

昨日の記事で、タイは世界ベスト10に入る可能性がある観光大国、ってな記事を書きましたが、メインの玄関口のスワンナプーム空港がこれでは、観光大国の名前が泣く。同じASEANのシンガポールのチャンギ空港や、クアラルンプール空港が計画的に拡張を進めているのになあ‥。ポテンシャルは圧倒的に豊富なのに、行政が追いついていないタイ。口惜しい限りです。

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