私がはじめてバンコクを訪れたのは、いまから20年前。当時の物価は安かったなあ。屋台でご飯を食べて25バーツほど。フルーツは10バーツ。50円もしなかったのだ。
しかし、じわりじわりと物価があがって、いまやクイッティオは40バーツが相場。ちょっと良いレストランに行くと、日本より高かったりするからね。ずいぶんと生活費のかかる都市になりました。
それでも、エコノミスト誌が発表した「Worldwide cost of living survey2 2015」では、世界200都市中、バンコクは57位。これは、160の製品やサービスの価格をもとにした調査で、ニューヨークを100とした場合の指数で評価しています。
1位はシンガポール、2位はチューリッヒと香港。以下、ジュネーブ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、コペンハーゲン、ソウル、ロサンゼルス、東京の順。
ソウルの生活費が高いのにはびっくりですが、私が面白いなと思ったのは、ハノイとホーチミンの違いです。ハノイがバンコクと同順位なのに対して、ホーチミンは81位。
昨年、ホーチミンには仕事で2回ほど行きましたが、確かに物価は安かった。私の感覚では、バンコクの2分の1以下。スターバックスでコーヒーを飲んで(2杯)、マフィンを1個食べて120円ぐらい。ベトナムって物価安いなあと思いましたが、ハノイに行くとバンコク並みなのね。ところで、タイと東京を往復している私の実感としては、東京の生活費はさほど高くないと思います。高いのは
- 家賃
- 交通費(特にタクシー)
- 光熱費
ぐらいで、食品とか雑貨類、文具、衣服、レストラン、クリーニングに関していえば決して高くない。外国人が日本でこぞって買い物をしているのは、円安のせいももちろんあるけれど、もともとの価格が安いのも大きいのでは? 日本の製品やサービスって、価格が安い上に、質も良くて、ついでにサービスが良いんですわ。
でも、これって、よく考えるととっても無理がある。どこかにしわ寄せがいっているわけで、それはやはり人件費だと思うのです。クオリティを求めようとすればコストがかかるのは当たり前。人件費を上げ、その分は価格にちゃんと反映する時期に来ていると思うんだけどな。
コメントを残す