あのブランドは実はここがやっている。ブランドの黒幕、今日も発見!

母の葬儀も終わり、ようやく一息ついた翌日、日本橋をぶらぶらと散策してみました。

コレド日本橋で見かけたのが、ニッチなニッチな専門店。なんと、ナッツを黒糖でからめてつくるお菓子プラリネに特化したお店です。IMG_1459

お店の名前は、kono.mi。コレド室町のオープンニングの際には、内覧会に来ていたにもかかわらず、このお店の存在はまーったく気づかなかった。今回は、プラリネは買わなかったけれど、ペースト状のプラリネを加えたソフトクリーム「プラリネグラッセ」を食べてみました。

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濃厚で美味しい。でも高い。1個430円。次にまた食べるかといえば微妙かな。同じ高めのソフトクリームなら、私は町村農場のソフトクリームがいい。こちらは360円です。

それはさておき、kono.miを運営しているのは鹿児島にある豆菓子の会社・大阪屋製菓なんですね。

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高級な豆菓子じゃなくて、スナックというかおつまみタイプの豆菓子を得意とする会社です。珍々豆というネーミングがすごい。でも、洋風の豆菓子には以前から力を入れていて、Beans Nutsなる新ブランドもあります。で、日本橋三越にも店を構えている。このギャップがたまりません。

Beans Nutsのラインアップにプラリネがあるので、その発展形がkono.miと見ました。ずいぶん、オシャレに変身しているものです。ちなみに下の画像が、Beans Nustのプラリネ。

この大阪屋製菓とkono.miのように、古くからやってきたお菓子を味はもちろん、パッケージも含めて大胆に仕様を変え、新ブランドやカフェを立ち上げるという試みは少なくありません。

例えば–

  • とらや → TORAYA CAFE(餡を使った新しい菓子や食品)
  • くず餅でおなじみの船橋屋 → こよみ(くず餅を使った和カフェ)
  • おこしの老舗、あみだ池大黒 → マシュー&クリスピー、ポンポンジャポン(洋風米菓子)
  • 最中の空也 → 空いろ(餡を使った新しい菓子)
  • カステラの長崎堂 → 黒船(カステラのラスク)
  • 春華堂(うなぎパイ) → 五穀屋(五穀米を使った菓子)、coneri(小麦を使ったパイ)

などが代表的なところでしょうか。たいがいの場合、代替わりした創業者の二代目三代目の息子たちが現代の食生活に合う菓子として新ブランドを立ち上げています。羊羹、最中といった和菓子は客の高齢化が進み、洋菓子とくらべて今ひとつ新味がない。そこに風穴を開けたい新世代がアクションを起こしているわけです。

こうしたケースでは、老舗の試みとして鳴り物入りで登場するブランドもあれば、親会社名が伏せられているブランドもあります。今回のkono.miは後者の例。前者の代表例が、とらやや空也。新ブランドにとって、公表にメリットがあれば表に出すし、メリットなしと判断すれば隠す。それがブランドビジネスの掟なのです。

ブランドの黒幕は、お菓子だけではなく、化粧品など他のジャンルにも存在します。私は昔から、黒幕を密かに調べるのが大好きで、「え、あのブランドが親会社ってあそこなのか!」と一人悦に入っていました(根性悪い?)。

個人的に一番びっくりしたのは、キースマンハッタンやグラマシーニューヨーク、GIOTTOといった、百貨店に入っているオシャレ系ケーキブランドを丸信製粉(正確には子会社)が運営していることを知ったときかな。新ブランドとは似ても似つかない黒幕の存在を知るたびに、ブランディングの力ってすごいと実感します。

ところで、どうやって黒幕の存在を知るのか。ネットでいまは多くの情報にあたることができるようになりましたが、一番いいのは、店に置いてある商品を手に取ってパッケージの裏を見ること。製造元に親会社の名前が出ているケース多々。親会社名が出ていなくても、住所で検索すれば、たどりつけることが多い。あとは、社長名がいっしょだったりね。

でも、これをやっていると、「え?美味しいと思っていたこの商品を作っているのってあそこなの?」と自分の舌にがっかりすることもなくはない。それも含めて楽しい体験ではあります。

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