タイ・エアアジアに出資したキングパワーについて調べてみた

2012_dmk先日、タイ・エアアジアにキングパワーが出資し、経営に参画するとの報道がありました。タイ・エアアジアは、バンコク-東京を頻繁に往復する私の足といっても差し支えない。その経営陣の仲間入りを果たしたキングパワーの名前は知っているし、一度だけ買い物をしたこともあるけれど、実際どういう企業かはよく知りません。で、調べてみました。

キングパワーの正式名称はThe King Power International Groupタイを代表する旅行小売業の代表格で、平たく言うと、デューティーフリーショップを運営している会社です。

歴史は意外に浅くて、創業は1989年。プルンチット駅そばにあるMahatun Plazaに構えた店が1号店。95年にドンムアン空港に店を開き、97年にときの首相、チャワリット・ヨンチャイユットからワールドトレードセンターで10年間、デューティーフリーショップを運営する権利を獲得し、ここからぐんぐん急成長していきます。

2004年にはタクシン首相からスワンナプーム空港にデューティーフリーショップを10年間展開する許可を得て、その後すぐに4つのメジャーな地方空港での店舗展開許可も取得。ロイヤルワラント(大王質御用達の認定)も獲得し、現在に至ります。

スクリーンショット 2016-06-15 22.12.08.png
本社ビルのこのガルーダがロイヤルワラントの印。

2015年の売上は前年比35%増の23億ドル(約2800億円)。いまでは、イングランドプレミアムリーグで初優勝を飾ったレスター・シティFCのオーナーとしても有名ですね。

が、きなくさい話題にも事欠きません。2007年には政治家との談合が発覚して、タイ空港公社からスワンナプーム空港からの撤退を命じられたこともあるし(結局うやむや、いまでもスワンナプーム空港にでーんと店を構えてます)、2009年にはスワンナプーム空港店のスタッフが関与した旅行客への詐欺が明らかになりました。万引きしただろうと旅行客を脅して現金をゆするという悪質な詐欺です。ひどいな。キングパワーは自らの関与を否定しているけれど、同様の詐欺が何件も起きている。

King_Power_logo

そんなキングパワーがタイ・エアアジアに出資したのは、中国や他の東南アジア諸国からの旅行者をキングパワーの店舗に誘致するため。ま、ビジネスとしては正しい戦略だとは思うけれど、キングパワーを取り巻くうさんくささは気になります。

こういう話がついて回るタイの大手企業って珍しくありません。ある大手小売業に関して「地上げのためにあそこの場所に火をつけたんだって」などという噂を聞いたこともあります。真偽はともかく、「そういうことをやっていても不思議ではない」と思わせるグレーさがあることは間違いない。これもまたタイの一面です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です