さて、問題です。ここはどこでしょう?
ムダに広く、ムダに贅沢で、ムダに寒い(本当に寒い)。まるで空港のビジネスクラスやファーストクラス客向けのラウンジのよう。
ここは、エンポリアムの5Fにある映画館「Emprive Cineclub」のロビーです。
前にここに来たときにはこんなゴージャスな映画館ではなく、もうちょっと普通の(ごく庶民的な)映画館でしたが、昨年の改装時に生まれ変わったようです。知らなかった。
チケットを買う場所からして他の映画館とは違います。端末で買うんじゃなくて、直接、コンシェルジュみたいな人にカウンター越しにお願いして買うんですね。で、値段も高い。言われて驚いたよ。「ファインディング・ドリー」のチケットは300バーツ(約900円)だって。えっ?
日本だとこの値段は格安だけど、タイではバカ高。だって、普通は100バーツ〜150バーツぐらいだから。IMAXシアターだけは350バーツするけれど、今回の「ファインディング・ドリー」はそうじゃない。なのに300バーツもとられるなんて٩(๑`^´๑)۶
別の映画館にすればよかった‥。
そう思ったのは最初だけ。中は暗くてうまく写真を撮れなかったのですが、いままで利用した映画館の中で一番リラックスできたゴージャス空間でした。前の席とはうーんと離れているし、シート幅もかつてないほど広い。背もたれも快適。寒いのだけは困り者ですが、これは他の映画館も一緒だし。
映画を鑑賞して、席を立つときにはすっかり「Emprive Cineclub」のファンになっておりました。でも、また行くかというとわかりません。なにせ料金がほかの映画館の2〜3倍です。心理的経済的ハードルは高い。

つくづく、タイは富裕層向けの空間作りが巧い。金持ちドーンと来い、というデザインを臆せずにやる。あっぱれです。
でも、そんな映画館で楽しそうにしている若い衆(けっこうグループで来ている)を見ると、もやもやとした黒い気持ちになります。自分で稼いでから来いや。そんな思いに駆られるのでした。
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