バムルンラード病院でメディカルツーリズムの現実を見た!

風邪をこじらせているダンナがついに観念して病院に行くことに。これまでサミティベート病院には何度も行ったことはあるけれど、引っ越したいまの場所からだとバムルンラード病院の方が近いので、バムルンラードに出かけました。

バムルンラード病院

で、好奇心もあって、私も同伴。そこで驚きの実態を目にすることになるのです(ちょっと大げさだけど)。

バムルンラード病院は、BTSのプルンチット駅から徒歩10分。プロンポン駅からサミティベート病院に行くよりずっと楽。あちらは道も狭いし、車の往来が激しくてすごく怖い。その点、バムルンラード病院なら歩いて全然問題なし。もっとも徒歩で来る人は少数派のようですが。img_4708入り口でびびりました。エントランスときたらまるでホテル。日本にもでっかい病院はありますが、ただでかくてきれいで白くて清潔なだけで、ここまで豪華な作りはないのでは。あったら教えて。

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中2階から1Fを見下ろしたところ。どう見てもホテルです。

さて、バムルンラード病院には日本人専用のラウンジがあります。場所は別棟の10階。

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10階で受付を済ませ、15階(だったと思う)に移動して、診察を待つこと約40分。病院が寒いのはサミティベート病院で経験済みだったので、長袖で出かけましたが、それでもとんでもなく寒かった。なぜ、これほど冷やす?

ようやくダンナが診察に呼ばれたところで、私は10階のスターバックスに移動。ここで時間をつぶしました。

バムルンラード病院

これがスタバ。向こうに書店があります。洋書がいっぱいだ。とにかく床も壁もピッカピカ。の割には、隅の方でスタッフ(看護師や医者ではなく事務方)がソファでくつろいでいる光景が目に入ってきたりして、なごみます(^^)

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さて、診察を終え、薬をもらってきたダンナさんに聞くと、担当は日本人の女医さんだったそうです。診断は「気管支炎」。見立てが良かったのか、順調に回復を遂げております。何よりだ。

それはともかく、バムルンラード病院で私が一番驚いたのは、中東から来たと思しき患者さんの多さでした。あちこちでアラビア語がとびかっているし、ヒジャブを着用した女性の多いことといったら。

トイレに入ったら、表記が「タイ語・英語・日本語・アラビア語」でした。どれだけ中東から集客しているんだ!!   これはもうサミティベートの比ではない。バムルンラード病院がメディカルツーリズムの成功例であることを実感できた光景です。

調べてみると、バムルンラード病院はまさにタイのメディカルツーリズムの中心でした。

タイには1000を越す病院がありますが、そのうち470が私立病院。うち37の病院が、国際的認証基準であるJCI認証を取得しています。JCI認証というのは、医療の質と安全に関する国際標準を満たすことを示す、米国の国際医療機能評価機関(JCI)の認証ですが、バムルンラード病院は2002年でアジアで初めて認証を得ています。

アジアで初めてってことは、つまり日本のどの病院よりも先。日本はタイに遅れること7年。2009年にようやく亀田メディカルセンターが認証を得ています。

その後、JCI認証を得ている病院は少しずつ増えてはいるものの、2016年時点で19病院。タイの半分に過ぎません。

JCI認証はメディカルツーリズムのキーファクターなので、日本のメディカルツーリズムなんてタイの足元に全然及ばないわけです。知らなかった。日本の場合、語学的な壁が高いのかもしれませんが。

バムルンラード病院に話を戻すと、世界190カ国以上から年間52万人が受診に訪れていて(駐在員含む)、1200人いるドクターの半数以上は、海外の医療機関にて研修あるいはライセンスを取得しているそうです。

ちょっと古いデータですが、日本政策投資銀行の調べによれば、2008年のタイへの医療ツーリストの居住国地域別シェアを見ると、UAEが44%、カタールが9%、オマーンが6%、ヨーロッパが6%、日本が5%、北米3%、その他という構成でした。

メディカルツーリズム
DBJ ヘルスケア産業の新潮流⑧

バムルンラード病院に行くと、この数字もさもありなん、と思えます。それほどに湾岸諸国からの医療ツーリストが多い。メディカルツーリズムが花開いている現場を見るなら、あの病院に行くのが一番なのでは。

質の高い日本の医療は外国人にも魅力的はなずだから、メディカルツーリズムを盛り上げようなどとよく言われているように思うのですが、タイの状況を見る限り、それはへそでお茶を沸かす話かも。日本の場合、どこにいってもそれなりの質の医療が受けられるのは確かで、均質性はあるとは思うけれど、海外の富裕層を惹き付けるだけの突出した先進医療や外国人の受け入れ体制となると疑問符‥てなことを考えた体験でした。

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