先日、サイアムのデジタルゲートウェイの前を通ったら、韓国コスメの巣窟になっていてびっくり。いつからこんなことになったのでしょう。
1Fにはイニスフリーが、2Fにはエチュードハウスが出ていました。
1Fの通路にはBeautrium(コスメショップ)のポップアップショップが出ていて、韓国コスメで大賑わい。
そう思って改めてバンコクの中心部を見渡すと、確かにファッションやビューティのジャンルでは明らかに韓国勢の勢いが目立ちます。
イニスフリーやエチュードハウスだけじゃなく、ミシャやフェイスショップ、Too Cool for Schoolの直営店もある。どのブランドもタイでオンラインショップを運営しているし、何より、タイの女の子のメイクときたら明らかに韓国風ですよ。
韓国発であるかのように見せたタイ生まれの化粧品ブランドまであるからねー。主に韓国コスメの輸入からスタートした会社Karmartsが手がけるブランド、Cathy Dollがそれ。

起用するモデルも韓国風なら(いや実際韓国人かも)、パッケージや宣伝動画もハングル文字入り。韓国っぽい演出が受けるからそうしているわけで、タイにおける韓国コスメの存在感を感じずにはいられません。

もう終わってしまったのですが、今年9月にはIMPACTで「K-Beauty Expo」なる展示会も開かれていました。韓国コスメに加えてカルチャーまで一気に紹介しようという大見本市で、100以上の韓国コスメブランドが集結したとか(この記事参照)。
この見本市を紹介している動画がこちら。コスメだけじゃなく、インナーフーズ(美容系のサプリや健康食品)、さらには美容整形まで網羅しているのはさすが^^;
この動画によれば、韓国コスメは現在世界130カ国に進出していて、輸出量はうなぎのぼり。
過去5年で30%の成長率を記録しているというのはすごい。国内市場が大きくないだけに、海外市場には貪欲ですな。
商品開発にも積極的です。スネイルクリーム(かたつむりのクリーム)みたいなキワモノだけじゃなく、BBクリームとかクッションファンデーションのような化粧品市場に一石を投じたコスメも韓国発。他の国のブランドは最初、様子見だったのに、そのうちに追随するブランドがどんどん増えて、今では日本も欧米のブランドもBBクリームやクッションファンデーションを投入しています。スタンダードアイテムの仲間入りをしたわけですよ。
対する日本。世界規模で新しい市場を切り開いたというコスメが出ているのかな? そもそも、タイ人の間では資生堂やSK-ll、コーセーのようなブランドに対する信頼や人気は厚いとは思うのですが、タイにいるとあまりブランド側の市場攻略の積極性を感じません。やる気あるのかな、ぐらいに感じる。
「K-Beauty Expo」に対抗する展示会があるという話も聞かないし。いや、やっていたらごめんなさい。でも、ポテンシャルはあるのに今ひとつ腰が引けているように思えるのです。
とりあえず、来年、「K-Beauty Expo」にはぜひ顔を出してみたい。場違い感ありありでしょうが、めげずに韓国コスメの貪欲さを直に感じ取ってみたいと思いました。
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