スエンセンズ

タイ人はなぜスエンセンズを愛するのか、グローバルアイスクリームチェーンの考察

タイの大型ショッピングモールに行くと、必ずといっていいほど出店している外食店。それはMKとスエンセンズではないでしょうか。

スエンセンズ

それほどまでにスエンセンズは目につきます。それほどまでに店が多いです。そしていつも繁盛している。日本からはさっさと撤退してしまったのに、タイの人には心の底から愛されているスエンセンズについて調べてみました。

米国サンフランシスコでスエンセンズが誕生したのは1948年。Earle Swensen氏が「お父さんがかつて作ってくれたようなアイスクリーム」を提供するアイスクリームショップをオープンしました。お母さんじゃなくてお父さんというのが興味深い。

公式HPによれば、スエンセンズはナチュラルな材料しか使わない最初のプレミアムアイスクリームだったとのこと。ということはそれまでは自然じゃない素材もたくさん使われていたのかな?

ともあれ、クオリティとボリューム、コストパフォーマンスの良さを追求した結果、スエンセンズはアイスクリームフレーバーの種類を増やし、ファンを増やし、ぐんぐんと店舗数も増やしていきます。現在、フレーバーの種類は180。北米、南米、アジアのほか中東にも進出しているというからすごい。

タイに進出した年度がはっきりわからないのですが、私が初めてタイに旅行に来た1996年にはもうあったので(MBKの中のお店に入った)、20年以上の歴史があることは確かでしょう。

タイでの店舗数は現在280店。地方にも大型モールが続々と誕生しているので、スエンセンズのタイの店舗数は今後さらに増えそうです。

でも、スエンセンズは決して世界最大のアイスクリームチェーンではありません。タイを見る限り、圧倒的にスエンセンズが強く見えるけれど、1位の座は世界に8000もの店を開いているバスキンロビンス(日本ではサーティワンね)が抑えている。

タイにもバスキンロビンスは出ていますが、店舗数は50店程度。なぜ、世界一のチェーンがスエンセンズの後塵を拝しているのでしょう。よくわかりませんが、以下、私の推論です。

揃えているアイスクリームのフレーバーはほとんど同じだし、サンデー類などの内容もほぼ同じ。例えば、このバナナスピリット。

スエンセンズ
これはスエンセンズ
バスキンロビンス
こっちはバスキンロビンス

見た目がそんなに大きく違うようには見えません。しいて挙げるなら、スエンセンズの方がワッフルも添えられていて多少華やか。

華やかといえば、スエンセンズには、「アースクエイク」というメガ盛りサンデーもあります。

スエンセンズ

超巨大なサンデーはバスキンロビンスにはありません。でも、これ(アースクエイク)、タイ人に受けそうな気がしませんか。

そもそもバスキンロビンスはどちらかといえば、個で食べられるメニューがメイン。お気に入りアイスをコーンやカップにスクープしてもらって食べるスタイルですね。

一方、スエンセンズは明らかにファミリー層がターゲット。ファミレスのアイスクリーム版みたいなものです。これがスエンセンズの勝因のように思うのです。

日本では、家族揃ってアイスクリームを食べに行くという光景は、子どもが小さいとき以外にはほとんどないけれど、タイでは子どもが成人してもいい年になっても本当に家族で仲良くアイスクリームをつついている。アイスだけじゃなくて、食事全般、そんなカンジ。

ファミリー客の重要性は、アイスクリームチェーンだけじゃない。タイで外食店を展開するにあたっては「いかにファミリー客を獲得するか」が鍵なんだな、と感じずにはいられません。

(もちろん味がタイ人好みということも考えられます。あまり違いがあるようには私には思えないけれど、こんどじっくり食べ比べてみようかな)

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