先日、こんなTweetを見かけました。
日本企業はIT先進国として米国ばかりを見ているが、米国が最先端ではない領域も多い。農業ITの先進国はオランダというのは有名だが、モバイル決済は今や中国、東南アジアが先進地域。欧米や日本と違い金融のレガシーシステムが無いだけに、もの凄い勢いで普及が進む。モバイル決済はアジアに学べ。
— 木村岳史(東葛人) (@toukatsujin) 2017年3月21日
木村さんはITproの編集委員。このTweetを読んで、確かにそうだよ、モバイル決済はタイの方が先進国だよと強く思った私。
というのも、つい最近、カシコン銀行のアプリ、K-Mobile Banking PLUSの使い勝手の良さとデザイン性の高さにうっとりとしたからです。
いまさらと思われるかもしれませんが、このアプリ、本当によくできている。まず、立ち上げ時の画面がクール。
ドルとユーロと円と元のレートが表示されます。わかりやすい。
こちらがログイン画面。感覚で操作できるのが素晴らしい。
6桁のパスワードを入力する画面です。ブラック一色で格好イイ。
ログイン直後の画面です。Available Bat.の下に残高が表示されます。お恥ずかしい金額なので隠しました^^;
カシコン銀行の口座は家賃の振り込みに使っていますが、それもカンタン楽々。
振込口座を追加し、口座番号と振り込み金額を入れたらOK。ATMでやるよりも短時間でできました。
使い勝手もいいし、デザインも現代的で格好いいし(これも大事な要素だと思うぞ)、タイってモバイル決済が進んでいる‥?と思っていたところに、冒頭のTweetを見かけたわけです。
私は日本の銀行では、三菱東京UFJ銀行と楽天銀行のアプリを使っていますが、K Mobile Bankingとは比較にならないほどの使いにくさ&古臭さですよ。
実際に比べてみましょう。
これは、三菱東京UFJ銀行のアプリの立ち上げ画面。
こっちは楽天銀行の立ち上げ画面。どちらも、なんというか「書類をそのままアプリにしました」的なデザイン。決して使いやすくもないです。そもそも新しいテクノロジーを感じない。枠で囲むデザインもダサい。どんな人にも使いやすいようにという配慮が効きすぎて、角がとれてこういう作りになっちゃたんだろうなと推察します。
いい加減、書類の形式をそのままモバイルに持ち込むという発想を捨てた方がいいのでは。そうこうしているうちに、モバイル決済の領域では日本は本当に立ち遅れていきそうな気がします。
前にこの記事でも書きましたが、三菱東京UFJ銀行のネットバンキングはWindowsじゃないと使えないし、使い勝手も最悪。何のためのネットバンキングなのか。そもそもの目的を考えて、テクノロジーを活かした思い切った「割り切り」が必要だと思うのですが。
コメントを残す